最初の記事なのでアリについて書いてみようと思う。
15年位前、俺はアルバイトの休憩時間に毎日職場の近くの公園に行って、昼飯を食べたあと、よくアリを見ていた。
アリを見ていると落ち着く反面、何か悪さをしたくなるもので、小枝を置いて邪魔をしたり、タバコの煙を吹きかけたりして遊んでいた。
アリが戸惑っているのを見て、なんとなくポピュラスを思い出し、全能感を味わっていた。
ポピュラスはすごいゲームだった。
そういやポピュラスを作った人は今何をしているんだろうと思って調べてみた。
ポピュラスを作った人はピーター・モリニューというイギリス人で(まだ生きている)、ええ??ダンジョンキーパーもこの人が作っていたのか!すごいね
俺がポピュラスに初めて触れたのはPCエンジン全盛期だ。
PCエンジンのソフトは、Huカードというメンコくらいの大きさの、平べったいプラスチックのカードだった。
しかしポピュラスのHuカードは普通のゲームのカードと違い、なんかカードの一部がもっこり一段盛り上がっていて、これはなにかデータ量が普通のゲームよりだいぶ多い、特別なゲームだと思わせてくれた。
しかもカードが入っているCDケースがダブルケースで分厚く、これもまた他とは違う特別感を出していた。
初めてプレイしたとき、これは大人のゲームだと当時は思った。
BGMは無く、ただブッブッという心臓の鼓動の音が聞こえるだけ。
その飾り気のなさに、なんとなく真剣にゲームに向き合わないといけない気がしたもんだ。
ゲームの内容は、アリンコみたいに勝手に動き回る人間を、俯瞰する視点から神であるプレイヤーが神コマンドを使って誘導するというものだ。
人間に家を作らせ、人口を増やし、敵対するアリンコと戦わせるというだけのもので、今考えると大人のゲームでもなんでもないが、なにか本能的な面白さがあってハマりまくった。
そのずいぶん後に、テーマパークというモリニューのゲームもやった。
遊園地を作って運営するゲームで、細かいことは忘れてしまったが、これも俯瞰する視点から、テーマパークにやってくる人達の反応を見る、神様目線のゲームだった。
ジェットコースターのコースを作るのが楽しくて、一回転を多く作りすぎると客が吹っ飛んでいって苦情が出るのが笑けた。
今思えばこれもテーマパークに来るアリを観察している目線のゲームだった。
ピーター・モリニューもきっとアリを見ているのが好きに違いない。
ゲーム制作の仕事の休憩時間にアリを見ながらアイディアを考えていたんだろう。
イギリスにはどんなアリがいるんだろうか。
気が向いたら調べてみようと思う。