いつごろからか忘れたが、ウェブブラウザにタブ機能がついた。
タブ機能というのは、ウインドウをいくつも開くことなく1つのウインドウでたくさんのウェブページを表示できる便利な機能だ。
パソコンに慣れ親しんでいる人にとっては、タブ機能は日常的に使う機能なのだが、普通のパソコンユーザーには、そこまでタブ機能が浸透していないというのが俺の実感だ。
友達に、ちょっとパソコン教えてと言われたときや、仕事でクライアントのパソコンを使ってなにか調べ物をするときに突然『新規タブ事件』は起こってしまう。
新規タブをいつものように何気なく開くと、そこにはパソコン所有者がよく見ているサイトがいくつか表示されるのだ。
で、そこに何気ない顔でエロサイトが鎮座してしまうのである。
当然のことながら、男にはそれぞれお気に入りのエロサイトがあるはずで、毎日のように見る。
そのお気に入りのエロサイトが、新規タブを開いたときに、よく見るサイトとしてドカンと登場してしまうのである。
友達なら後々までいじるネタとして活躍するからまだいいものの、仕事でそれが起きてしまった時は、かなり気まずいことになってしまう。
クライアント側もこっちも見なかったふりをして、それ以降不自然に新規ウインドウを開いて作業することになる。
何度かそういう事があって気をつけていたのだが、以前仕事をした接骨院の先生(職業は仮です)は、自ら新規タブを開きまくり、そのたびにレッドチューブなるエロサイトが表示されているのに気づいておらず、こっちは笑いをこらえるのに必死だった、という事件もあった。
そもそも仕事で使うパソコンでそんなもん見るなよ、と思うのだが、同じ男としては同情というか、まあ分かるけど…みたいな気もするよね。
まあとにかく他人のパソコンのブラウザで不用意に新規タブを開くのはやめといたほうがいい、という話でした。